月面の遊牧民ロボ †
NASAのジェット推進研究所(JPL)で開発中のこのロボットは、月面で宇宙飛行士が居住し、移動や荷物の運搬用としても使うことを目的として開発されているもので、ATHLETE (All-Terrain Hex-Legged Extra-Terrestrial Explorer)と呼ばれています。
この動画に映っているのは、サイズの小さいプロトタイプです。実際には、機体の幅が約7.5mで、6m以上の長さの脚を6本持つ、かなり大きなものになります。
ATHLETEの上部には、実質的に月面基地となる宇宙飛行士の居住空間(15トン)が固定され、(こちらの動画)にあるように、居住空間ごと月面上を数千km以上移動することができるようになります。
これにより、月面の探索エリアが飛躍的に伸びることになります。
平らな地面での移動にはタイヤを使いますが、タイヤが埋まってしまうような場面では、6m以上ある脚を使って歩くこともできます。
操縦は主に宇宙飛行士が行いますが、自分で考えて自動的に動く機能もあります。地球からの通信で動かすことも可能で、地球からの通信に片道2.5秒かかることを考慮して、時速は最大で10kmに抑えられています。
最高時速10kmとはいえ、例えば時速5kmで進めば、8日間で1,000kmを走ることになります。月の円周が11,000kmであることを考えると、かなりの距離ですね。
居住エリアを運搬するだけでなく、6本の脚を使って物ものをつかんだり、穴を掘ったり、土をすくったり、色々なことが出来ます。この動画のように、重いものを持ち上げることも可能です。
NASAでは、定点基地ではなく、このような、いわゆる遊牧民的な月面基地を真剣に検討しています。月の極からもう一方の極までの移動を目指しているそうです。2008年末には、砂漠地帯での大規模な実験が予定されているそうです。
なんだか楽しそうですね。月面遊牧民。乗ってみたいです。y